新規無料ユーザ登録はコチラ

携帯版4enサイトへのアクセス方法

4enでは現在スタッフを募集しています

過去のTHE BIG ISSUE記事

THE BIG ISSUE は、ホームレスの人しか売り手になることができないユニークな雑誌です。
雑誌を作り、その販売という仕事を提供することで、ホームレスの人々の自立を支援しています。

1991年にイギリス・ロンドンで始まったこの事業は、今では世界各地に広がっています。
THE BIG ISSUE は、イギリスなどではチャリティの一つとして最も有名なものの一つであり、THE BIG ISSUEの表紙を飾ることは一種のステータスにもなっています。

日本では2003年大阪から販売が始まりましたが、創刊14周年を迎える2017年までに、北は北海道から南は鹿児島まで15の都道府県の路上で販売しており、今後の展開が注目されています。

BIG ISSUE360 ビッグイシュー日本版 360号 CONTENTS
【スペシャルインタビュー】ヤリッツァ・アパリシオ
『この映画は、家事労働者への“賛辞” 先住民族出身、初演技の映画で オスカー・ノミネート』

 アルフォンソ・キュアロン監督がメガホンを取った映画『ROMA/ローマ』。異彩を放つこの作品に主演としてキャスティングされるまで、ヤリッツァ・アパリシオが演技をしたと言えるのは、幼い時に母親についた嘘くらいだ。演技経験はゼロだったが、アパリシオは持ち前の勘のよさ、そしてわずかな表情の変化で胸の内を表現できる類まれな才能を活かし、観る者を釘づけにした。
 作品の舞台は、政治的な大激動を見せた70年代前半のメキシコシティ。スペイン語と、メキシコ先住民族のミシュテカ語で語られる白黒映画で、キュアロン監督が育ったローマ地区を舞台に、幼い頃の記憶が散りばめられた自伝的要素が濃い作品だ。4人の子どもをもつ中流家庭に住み込みで働くのは、アパリシオ演じる家事労働者のクレオ。ある日、一家の父はたくさんの荷物を抱えて“長期出張”でカナダへと発ち、クレオは知り合ったばかりの青年と恋に落ちる―。そこから徐々に崩れ始める家族の様子を、クレオの視点から描いている。アカデミー賞では外国語映画賞、監督賞、撮影賞を受賞し、ゴールデン・グローブ賞や英国アカデミー賞などでも数多くの栄冠に輝いた。
 25歳のアパリシオはメキシコ南部オアハカ州で、ミシュテカ族の父、トリケ族の母のもとに生まれた。先住民族のルーツをもつ人として初めてアカデミー主演女優賞にノミネートされた俳優だ。だが、もともとこの役のオーディションを受ける予定だったのは彼女の姉だった。出産間近で行けなくなった姉に体験談を話してあげるためにアパリシオが代理で参加することになったのだ。当の本人は、キュアロン監督が映画『ゼロ・グラビティ』('13)で数々の賞に輝いた人物だなどとは露知らず、幼稚園の先生を目指して学校に通っていた。映画にも、本作を配給するNetflixなどのストリーミングサービスにもまったく興味がなかったという。
 演技経験ゼロ、先住民族系の俳優として初めてアカデミー主演女優賞にノミネートされたメキシコ出身のヤリッツァ・アパリシオ。「ROMA/ローマ」で世界を魅了したアパリシオの演技は、持ち前の才能と監督の手法に裏打ちされたものだ。インタビューでは、オーディションの裏話から米国・メキシコ関係までが語られ、アパリシオの落ち着きと温かい人柄が伝わってきた。

【特集】台風最前線
私の分岐点 ― 東ちづるさん

ビッグイシュー公式サイトはこちら