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4enニュース

今、注目されているNPOの取り組みや社会問題を取り上げる4enニュースのページです。 まずは、私たちの社会がどんな問題を抱えているのかを知りませんか?

国境を越えて

私たちの食が子どもたちを学校から遠ざける?(2) 私たちの食が子どもたちを学校から遠ざける?(2) ■『フードマイレージ』って何?
 最近、フードマイレージ(food mileage)という言葉が日本でも聞かれるようになってきました。
 フードマイレージとは、フード(=food 食料)のマイレージ(=mileage 輸送距離)という意味で、フードマイレージの数値が大きいほど地球環境に負荷をかけていることになります。
 食品の生産地と消費地との距離が大きいほど、輸送にかかわるエネルギーがより多く必要になるからです。また、生産地と消費地の経済的な問題なども指摘されています。

■日本の食料自給率は最低レベル
 日本の食料自給率Wikipediaによる食料自給率情報を参照(カロリーベース)は、1965年の73%から徐々に下がり続け、2006年には39%となっています。これは先進国の中では最低レベルの食料自給率です。
 食料自給率が低下すれば、不足分は輸入するしかありません。その結果として、日本で手に入れることのできる食材の多くが遠くから運ばれてきたものということになります。日本のフードマイレージは、総量では世界でも群を抜いて大きくなっています。

■日本の食の問題性
 フードマイレージの大きさは、日本の食の問題性を端的にあらわしています。
 食料品の輸入量が大きくなればなるほど、私達の食生活はその輸入先の状況に依存します。たとえば、生産地が紛争や貧困によって生産できなくなってしまったり、日本に運んでくるルートに問題があって通行できないような場合にも、私たちはその食品を手に入れることができなくなってしまいます。
 また、前回取り上げたような児童労働のような問題もあります。私たちがその土地から適切な価格で食品を購入しなければ、その土地の人々にしわ寄せがいくことになり、その土地の貧困などの問題に私たちは加担していることになってしまいます。
 栽培に直接関係する自然環境の変化だけでなく、そのような世界の情勢も私達の食生活と密接に関わっているのです。

■フードマイレージの大きさだけが問題?
 フードマイレージは、「食料品は地産地消が望ましい」という考え方に基づいています。地産地消というのは、食料品を生産地になるべく近いところで消費するということです。
 地産地消が実現されれば、その分輸送費や冷蔵・冷凍保存のための燃料がかからずに新鮮なものを食べることができます。また、フードマイレージは小さくなるため、いいことづくめのようにも思えます。
 しかし、なぜ私達の国のフードマイレージが大きくなってしまっているのか、ということをきちんと考えなければ意味がありません。地産地消を実現するために、かえって温室や合成飼料をたくさん使わなければならないということもあるでしょう。
 また、人口が多い都市の近くには農地が少なく、また土地代も高いため、その分が価格に反映されることになります。

■どんな「食生活」を選ぶか?
 たとえば農薬の使用を抑えた有機栽培や、まったく農薬を使用しない無農薬の食材は、その分手間がかかってしまうため、そうでないものよりも少し価格が高くなっていることがほとんどです。
 農薬を使用することにより、大量に手間をかけずに生産できる。燃料がかかるビニルハウスで栽培すれば、季節を問わずに欲しい食材を手に入れることができる。冷蔵・冷凍すればより遠いところの食材を手に入れることができる。
 そうやって、いつでも欲しい食材を手に入れることのできる生活を望んできたのは、私たち自身です。
 それを忘れず、その上でこれからどんな「食生活」を選ぶのかを考えなくてはならないでしょう。そして、それはひいては私たちの社会の未来を左右する選択になるはずです。

参考資料:
農林水産省 食料自給率の部屋農林水産省 食料自給率の部屋の情報へ
農林水産省が運営する食料自給率についてのウェブサイト。
食料自給率の統計データの他に、子ども向けにやさしく書かれた食料自給率のテキストなどがあります。

フードマイレージ・キャンペーンフードマイレージ・キャンペーンの情報へ
安心、安全な食と暮らしを理念とする「大地を守る会」の流通事業である「大地宅配」のキャンペーンサイト。
フードマイレージを多くの人に知ってもらい、広めるためのキャンペーンを展開されています。