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4enニュース

今、注目されているNPOの取り組みや社会問題を取り上げる4enニュースのページです。 まずは、私たちの社会がどんな問題を抱えているのかを知りませんか?

すこやかな体と暮らし

こんな記号、知ってますか? こんな記号、知ってますか? ■ピクトグラムは身近な存在
『ピクトグラム』のような絵記号を使えば、年齢や言語などが異なる誰にでもメッセージを伝えることができます。これは、ユニバーサル・デザインユニバーサル・デザインの情報への考え方に通じるものです。
 ピクトグラムの力が広く認知されるきっかけとなったのは、1964年の東京オリンピックでした。言葉や文化が異なる人々にもわかりやすい案内を作る必要があったからです。以後、ピクトグラムは国際的な行事において欠かすことができなくなったと言われています。
 今では家の中でも外でも、私たちは数多くのピクトグラムを目にすることができ、とても身近な存在となっています。

■最も有名な『非常口』
 数あるピクトグラムの中でも、非常口のサインはとても有名なものですね。(イメージ画像の左側)
 これは1970年代に続いたビル火災で犠牲者が多数出たことが、非常口を示すサインが有効に機能しなかったせいではないかと問題になったからでした。
 そこで、誰にでも見やすく、意味を理解しやすい、そして記号が及ぼす心理的影響までもが考慮されて、現在のピクトグラムができあがったのです。

■こんなピクトグラム知ってる?
 しかし、そんなとても有名な『非常口』に比べて、こちらはどうでしょうか?(イメージ画像の右側)
 ヒトの上半身の下の方に「十字」が描かれているのですが……実はこちらはある障がいを持った方のためのトイレを表わすものです。
 このようなピクトグラムで表わされるトイレを必要としているのは、オストメイトと呼ばれる人工肛門、人工膀胱造設者の人々です。
 彼らは消化器官等の疾患のため肛門や膀胱から排泄することができないので、人工的に排泄口を作っており、それを利用して排泄をしています。
 そのため、そのケアができる設備の整ったトイレが不可欠であり、そのトイレを表わしているのがこのピクトグラムなのです。

■見えることだけが問題なのではない
 オストメイトの人々は一見、そのような困難を抱えているようには見えません。きちんとケアを行えば外出や運動、出産までも出来るからです。
 加えて、排泄に関わることだけに話をしにくい、相談しにくいなどの問題もあって、オストメイトの人々への理解は進んでいません。オストメイト対応トイレを表わすピクトグラムも、まだまだ知られているとは言いがたい状況です。
 問題がそこにあることが認識されていなければ、ピクトグラムの意味も理解されることは難しいでしょう。しかし、問題は簡単に見えるところにだけあるのではないのです。
 20万人とも30万人とも言われる日本のオストメイト。彼らが抱える問題は、私たちがそれだけ彼らの困難を認識していないところから来ているのかもしれません。(Y)

参考資料:社団法人 日本オストミー協会社団法人 日本オストミー協会の情報へ